大規模シナプス同定法による神経演算原理の解明

北西卓磨
(大阪市立大学 大学院医学研究科 講師)

2017年9月29日金曜日

最近の活動 (2)

今年度はなにかと誘っていただく機会が増え、8-9月は4件の研究発表や講義がありました (自治医大での講義は、同じく研究助成を受けた犬束さんに、誘っていただいたものです)。年末までにあと6件の発表があるので、実験をする時間を上手くやりくりしつつ、楽しんでいこうと思います。

- 脳と心の研究会 (京都大学) 2017年8月27日
口頭発表「前障→嗅内野経路の機能解明」

- 大学院特別講義 (自治医科大学)、2017年8月28日
講義「空間情報処理における海馬体―嗅内皮質の領域間情報伝達」

- アカデミック・オープンカフェ (大阪市立大学) 2017年9月12日
口演「記憶をになう神経回路メカニズムの探求」

- 生理研研究会「意識の脳内メカニズム」(生理学研究所) 2017年9月25日
口頭発表「前障の機能解明を目指して」

2017年7月6日木曜日

最近の活動

今年度は科研費の新学術領域研究に2件採択していただき、先月はそれらの領域会議に参加しました。また、それとは別に東北大学でもセミナーの機会をいただきました。

共同研究につながりそうなお話が2,3件あり、また、仙台では牛タン・福島ではさくらんぼをいただいて、頭もお腹もいっぱいの充実した出張でした。

- 東北大学大学院生命科学研究科 (仙台) 2017年6月2日
口頭発表「海馬体―嗅内皮質における空間情報処理のメカニズム」

- 新学術領域「生物ナビゲーションのシステム科学」領域会議 (仙台) 2017年6月3-4日
口頭・ポスター発表「海馬の場所細胞を生成する神経演算原理の解明」

- 新学術領域「行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構」領域会議 (福島) 2017年6月15-16日
口頭・ポスター発表「海馬から海馬外への情報出力経路の行動適応」

2017年6月7日水曜日

ご挨拶・最近の論文

国際科学技術財団の研究助成に採択していただき、当ブログを書かせていただくことになりました、大阪市立大の北西です。よろしくお願いいたします。
https://sites.google.com/site/tkitanishi/

申請研究の背景になっている私たちの最近の論文をひとつ紹介させていただきます。

Kitanishi T, Matsuo N. Organization of the claustrum-to-entorhinal cortical connection in mice. J Neurosci (2017) 37: 269-280. [Pubmed]

脳のなかには、まだ機能がほとんど分かっていない脳部位がいくつもあります。脳深部の小さな神経核「前障」も、そうした部位のひとつです。この論文では、前障が特定の大脳皮質 (嗅内皮質) ととくに強く繋がっており、この前障→嗅内皮質という神経経路が、記憶の形成に重要な役割を果たすことを見出しました。

この論文で得た知見・培った技術をもとに、申請研究に励みます。